おもろいはなし・きになるはなし *14
2004.9.3(金)
読書の秋
少し、涼しくなってきた。オリンピックも終わったし・・そろそろ
読書モードになってきた。
最近、読んだ本
「白い薔薇の淵まで」・・中山可穂・著
「娼年」・・石田衣良・著
「白い薔薇・・・・・・」は、第14回山本周五郎賞受賞作品
女性どうしの恋愛がテーマだが終末が哀れだった。
「娼年」は大学生のひと夏の光と影を鮮烈に描いていた。
どちらも・・・かなり・・・ショッキングではあったが・・・要はいろいろな人間が存在すると
いうこと!
次に・・・先週の日曜日にプールであったNANちゃんと読書の話をしたとき
彼女が「最近読んで元気になった本」・・・ということで紹介された
作家・・・「白石一文」氏の作品。
買おうと思っていたらNANちゃんがルネに持ってきてくださり
「ゆっくり読んで下さい」と・・・貸してくださった。
早速読み始め・・・ひきこまれている。うん、たしかにいい!!
白石一文著「僕のなかの壊れていない部分」
目を背けるものの中にこそ真実の生き方がかくされている・・・・これがテーマ
もう一冊は
白石一文著「すぐそばの彼方」
楽しみ・楽しみ!!!
そして・・・最近、わたしのお気に入りは・・・これ!
さつまいもからちょこっと芽がでていたので、ビンに水をいれて
その中に、いものきれはしを入れておいたら
グングン・・・成長!!・・・・・茎も葉っぱも根もね!!
なんだか・・・美しい!
***********
2004.9.5(日)
「0.2でも遠視??」
現在、使用している遠近両用めがねのネジがとれたので
香椎の愛眼に修理してもらいに行った。
無事なおった!
で
「最近、目の疲れがひどく、TVの字が見えない」と言うと
「検査してみましょう」・・・ということで・・・いろいろな方法で検査!
なんと・・・視力0.2・・・「わあ、近視が進んだ」と言うと
「いや・・・遠視が進んだのですよ」と。
今、使用しているめがねも・・・遠視&乱視&老眼・・・ミックスだったとか!
驚いた!そのときは視力は0.5くらいだから軽い近視かと思っていたのよね。
ちゃんと説明はされたのだろうけれど
老眼の部分を遠視と理解していたのかもしれない。
視力が0.2でも・・・赤と緑の検査で・・・赤が緑よりはっきり見えたら・・・・近視
緑が赤よりはっきり見えたら・・・・・遠視
もちろん・・・それは計器やコンピューターで検査してもらったけれど
参考に家庭用のチェック表をもらってきた。下の写真!
いやはや・・・0.2で遠視とは!!
子供のころ視力検査で0.6とか0.7だとかだったので近視だとばかり
思っていた。いやはや、むかしのいなかのめがねやさんが見抜けなかったも
むりないことだよね!
それで、日常生活で遠視は光が入りすぎて疲れるらしい。
しっかり検査して・・・疲れない常用できる遠近両用めがねをつくりました。
遠視部分に重点をおき、乱視と老眼はきつくせず、しかも最近の
レンズは両用の境目がうまく処理されているとかで
できあがりがとても楽しみ!
十日後にできあがるそうです。
暑い暑い夏が行き・・・台風がいっぱいやってきて・・・秋になる。
2004・夏のなごり
この夏・・・3回も・・・グランドサンRくん(2才もうすぐ3ヶ月)が来てくれました。
DVDを見るときおすわりしていた「キュー」となる・・・お椅子
そして・・・オマル・・・オマルでシッシやウンチ成功したときは・・・
Rくん、じいじ・ばあばの三人で何度も「万歳三唱」したんだよね!
お部屋に置いてます。
砂遊びのおもちゃと・・・サンダル
夕方涼しくなると・・・児童公園の砂場でいっぱい遊んだね!
「足の指先が出ないサンダルじゃないと心配」と夫がけがの心配をして
安全なサンダルを捜し求めて・・買ってきたかわいいサンダル。。。
玄関に置いてあります。
2004年・・・・夏のなごり!
*********************
2004.9.7(火)
台風第18号
台風18号が福岡にとって最悪のコースで上陸した。
朝から風雨が強く、交通はすべてストップ!
西鉄路線バスもストップ!
家族三人でおとなしく家の中ですごした。
パソコン・TV・読書・うたたね・・・。
そして11時半ころ・・・それまで激しかった風雨がぴたっとやんだ。
「目に入った!」
我が家の気圧計も940ヘクトパスカルを指した。。
すごい!ぴったし!!
空が明るい!
残念ながら、外に出て見なかったので・・ぽっかり青空・・は見ることができなかった
けれど・・・あの空の明るさは・・・台風の目が通過した証拠!
そのとき、次男が「どんべえ」を食べようとしたら
気圧が低いので・・・ふたが盛り上がっていた。・・・すごさ〜!!
ふたりで・・・感動した。
しばらくすると・・・またまた・・・激しい風雨に逆もどり!
しかし・・・風向きは中心が来る前と・・・まったく逆の風!!
ほんとだ!気象予報士がTVで言ってたとおりだった!
そのゆりふきかえしの風も雨も夕方になるにつれ・・・静まってきた。
「台風は怖いけど・・・過ぎ去っていく・・・・そして、明日は台風一過の青空だ!」
「YAMANOエアロ60の火曜日だったが・・・ルネはどうだったのか?
きっと・・・すごいマニア集団だから、車で10人くらい集まったかもね。
しかし先生は来ることができたのか??」
できたら・・・台風は・・・もう・・・来ないでほしい!!
終日、家にいたので「僕のなかの、壊れていない部分」白石一文・著を
読み終わった。
7冊の文献を引用していたので・・・なんか8冊読んだ感じがした。
心に残ったフレーズ。
#・・老・病・死をかかえこんだどくろにいのちの衣をきせたのが「生」というものであるならば、
ひと時まとうその衣は、出来得れば美しくおだやかでありたい。
#・・自分に他人を殺す権利や資格がないように、自らの生命を奪う権利や資格も
ないから自殺しない。
#・・人間がただひとつ意志を発揮する場があるとすれば、他人の生を創造すると
いうことだ。
#・・人はなんのために生まれたか・・・目的なしに生まれてきた。というより
むしろ、「生まれさせられた」
人間は全部「生まれたのではなく、生まれさせられた。」
#・・なぜ人はは生まれさせられた・・・・・・・「多分育つためでしょう」
#・・育つためには相反する二つを組み合わせて調和をとることです。
空気を吸ったら吐き出す。食うたら減らす。減ったら食う。起きて、寝る。
寝たら起きる。。。これを、元気よく、明るく、とどこおりなく、くり返し、
調和させる。これが育つための日々の条件ではないでしょうか。
#・・自分の一日一日を全力をかたむけつくして自分を空にしてあいてにささげ、相手を許し、相手を伸ばす
ことに努力していくことが、われまた育つ道だと信じます。
#・・他の存在の幸福のうちに自分の生命を認めさえすれば、死の恐怖も
永久に視界から消え去ってくれる。
#・・ちっとも生まれてこなくてよかったこんな僕でも、僕のために泣いてくれる人の
ためだけに生きていけるのならば、どんなに安らげるだろう。
#・・ただひとつ、人が幸福になる道は、自分自身よりも他の存在を愛すことだ。
それは、決して異性を愛するように愛してははならない。
あたかも、自分自身を愛するように愛さねばならない。
**********
2004.9.9(木)
読書
ルネ友達・・・予備校講師のNANちゃんからお借りしたもう一冊の本
「すぐそばの彼方」白石一文・著・・・を、読み終えた。
いや、ほんとうにおもしろかった!
実に・・傑作!!
白石氏の本を教えて下さったNANちゃんに感謝!
あたらしい作家に出会えるのは・・・ほんと人生で重要なこと!!
ありがたい!!
さて・・・「すぐそばの彼方」・・・
主人公は・・・その父親が閣僚を何度も経験し、次期、総理の立場にある
国会議員の次男。
政治の裏側、億という金がねまわしに飛び交うありさま・・・。
また、政治家の息子と、大企業の社長の娘との政略結婚が江戸時代のごとく
まかり通り・・・政略結婚の裏では・・真実の愛は・・・泣き寝入りか・・日陰の存在に!
そんな社会に翻弄されながら・・主人公が・・・参議院議員出馬目前で
「幸せ・・真の幸せ・・ほんものの愛」を知ることになり
愛し合いながらも、別れさせられた女性と、主人公が知らないあいだに生まれた自分の娘の
もとへと・・急ぐ・・・
この・・・ラストが感動的だった。
掌にのるだけの幸せを喜び、ささやかでも日々を平安にすごせればよい。。。
そのことに、気がついた主人公の選択だった。
何か、困ったことに遭遇したときとか、病気になったりしたときには
平凡な普通の暮らしのありがたさを実感するのに
平凡な暮らしであるときは・・・ねたみ・わがまま・・・・いろいろ出てきてしまう。
すべては得られない。人は人。自分は自分。
自分らしく、じぶんらしい幸せのなかで、平凡な・普通の生活ができれば
それでじゅうぶんだよね。
とはいえ、なかなか・・・さとりがひらけない俗人のワタクシなのでありました。
***********
2004.9.10(金)
夕方まで読書
乃南アサ・著「からだ」漢字は変換できなかった。難しい・・カラダという漢字。
臍・・血流・・つむじ・・尻・・顎 この、五つがタイトルの・・・短編集。
日常が一瞬にして激変する「怖さ」を描いた新感覚ホラー小説集。
おもしろかった。そして・・・怖かった。
そういう人が近くにいる可能性じゅうぶん大だもの。
短編・・・・じつに、お見事!!
********
2004.9.11(土)
「9.11」
そうなんです。恐怖の9.11から3年めの・・・9.11なのです。今日は。
新聞には「対テロ戦 長期化見通し」とあった。
なんとか、平和&安全・・な、地球になってほしい。
夫が、サント・ノーレでケーキを買ってきてくれた。
夕食は・・・次男が夕食いらないということだったので
外で食事しようということにして・・・イオン香椎浜店に行った。
「上海料理」をいただく。
レモンソーダー割りの紹興酒を飲みながら!
けっこう、おいしかったよ!!
お買い物もして、ラストは本屋。
ルネ友達NANちゃんから薦められた「白石一文」の本を2冊読み終わり(NANちゃんから
お借りした2冊)・・・もう、すっかり・・・ファンになってしまい
イオンの本屋さんにある、白石氏の著作を全部買い占めた。
全部、単行本。数千円したけれど高いとは思わない。
お借りして読み終わっている2冊は・・・さすがに・・もったいないから・・買わなかったけれどね。
読み終わったら、一冊づつ・・内容やら、感想やら・・写真やら
また・・このページで紹介していきたいと思っています。
本の写真はマイ・デジカメで、すでに撮って、パソコンにとりこんで準備OKです。
ちょっとしたきっかけで・・すばらしい作家・すばらしい作品に出会いますね。
誰かから、薦められたら・・・まず、読んでみるのがいいかもしれない。
たびたび・・自分に合うことはないだろうけれど
読んでみなければ・・・すすまない。出会えない。
*********
2004.9.12(日)
WITH THE STYLE FUKUOKA
19時すぎに・・・次男のおすすめで・・・WITH THE STYLE FUKUOKAの
レストランに行った。博多駅近くに最近オープンしたホテル。
「過去でもなく、未来でもない・・・。「今」をテーマに、新しいホテルのカタチ、誕生。」と
パンフレットにうたっている・・しゃれたこじんまりした素敵なホテル。
デザインてきに面白い。そして・・・照明がおもしろい。
レストランは・・・オープンキッチンでキッチンがやけに明るい。
そして、テーブルのあかりはアルコールランプ。
暗い!!かっぷるには・・いいかも。。
中高年婦人にもしわが見えなくていいかも。
お料理はいわゆる創作料理というかんじで・・・オープンキッチンで、
ホワイトのウエアにホワイトのキャップをかぶったわかいお兄ちゃんが
数人で料理をつくっている。
ウエイトレスはブラックのズボン、ホワイトのシャツ、エプロン、赤いネクタイ。
みんなスタイルがよくきれい。
マニュアルが浸透していて・・・声をそろえての挨拶が・・・ちょっと・・・つやけし!!
とはいえ・・・フォアグラだの、からすみだの、うにだの・・・アボガド
かに・・・なんだか・・・世界の珍味をうまくアレンジしての料理に
刺激をうけながら・・・おいしくいただいた。
さすが・・・若い・・次男のお勧め・・・の店だった。
ありがとう。また・・・珍しいところへ連れて行ってね。
**********
2004.9.13(月)
またまた・・・読破!!
今日はルネサンス西新に行こうと思っていたのに
朝から本を読み始めたものだから・・・とうとう、夕方まで読書、
夕飯後も読書・・・そんな一日になってしまった。
そして・・・読みおわった。
すごかった。すばらしかった。
最近はまっている例の・・・白石一文氏のデビュー作「一瞬の光」
村上龍氏の推薦文
自由主義経済は必然的に弱者・犠牲者を生む。
この小説は、絶対的に弱者の側に立とうとする人間を描いていて、
それが楽観的すぎる思い込みか、あるいは希望へとつながるものか、
その判断は読者に委ねられている。
このまえ読んだ「すぐそばの彼方」は政界からみた小説で
政界と財界のからみ・・・そしてそのゆくすえは・・・だった。
「一瞬の光」は財界が舞台で政界とのかかわりあい・・の悲劇。
悲劇から・・主人公が真の愛に気がつき、人間らしい暮らしを選択するはなし・・・だった。
社長に気に入られ、どんどん出世するが横領の罪を着せられ
おまけに・・社長更迭で主人公は辞職。
う〜ん!!・・・生きていくというのは厳しいなあ!!
人間らしい・・つつましい幸せは・・・挫折しなければ・・・そのありがたさを
わからないなんて。
我が家は・・・はじめから・・・つつましくて・・・よかったなり〜〜!!
********
2004・9・16(木)
マニキュア
ルネの帰りにそのまま・・・香椎駅前のいきつけの美容院「サロン・ド・シャンプー」に
行った。いつもの・・・ヘヤーダイ・持続性トリートメント・カット・・・。
まず・・・ヘヤーダイしてもらってラップでつつんで待つ間に
新しい・・・サービス・・があった。
今まで・・・コーヒーサービスがあった。たまにクッキーもついて。
今日は・・・なんと・・・自分で好きな色を決めると
マニキュアをしてくれる。
カンペキなマニキュアだった。
こんな小さいことでも・・うれしい。
ありがとうございました。
シャンプー後のマッサージも頭から肩、背中までと
たっぷり時間をかけてやってくださる。
ヘヤーダイ後のシャンプーはとってもつかれるので
このマッサージとツボをおさえてもらうこと・・これが
ほんとうに気持ちがいい。
心がこもっているから・・・心地よいとおもいます。
ありがとうございました。
**********
2004.9.19(日)〜9.20(月)
母に会ってきました。
新幹線のぞみ・岡山からは、特急しおかぜ・・約4時間で
愛媛・S市に着く。
「伊予西条」駅で改札を出たとき・・・誰か・・声をかけてくる。
なんと・・・高校の同級生で・・大阪で大学時代行き来していた
友人だった。彼女は奈良県在住で・・やはり・・高齢のご両親(ふたりぐらし)の
様子を見に来て・・今から奈良に帰る・・ところだったのだ。
お互い、月に一回くらい帰っていることは知っていたが
なんと・・・駅で・・タイミングがあうとは!!
ちょこっと言葉をかわして・・彼女は岡山行きの特急に乗って帰って行った。
駅のうどんやでランチをすませ・・タクシーで母が入院している
AJ会病院にいった。前回とは病室が替わっているということで
妹に教えられたように病室に行った。
廊下のつきあたりの病室の開かれたドアのむこうに・・真っ白な頭で、しかも超短髪の
おばあちゃんがいる。わたしの記憶にある母ではない。
どこに母がいるのか・・と・・目が泳いでいたら・・・
「KUMIじゃない?」と・・・その正面の「白髪老婆」が声をかけてきた。
それが・・・母・・・だった。
母が私を覚えているだろうか・・と心配していたけれど
わたしのほうが・・先に声をかけられた。
「なんだ・・・しっかりしてくれているじゃない!」
「敬老の日だから、会いに来たよ」と言うととても喜んでくださった。
そして・・いろいろ・・おしゃべり。わたしは・・・聞く人。
話はとりとめがないが・・・結論としては・・同室のかたがたと仲良く
おしゃべりをたのしめて・・まあ、満足している様子が伺えた。
%%%
そして・・・翌日、20(月)祝日
広い敷地に高齢者ようのいろいろな施設をもつこの老人病院に
敬老の日を祝して・・だんじり・・がやってくる。。
ということで・・・妹夫婦と私で・・母のところへ行った。
母は発熱していて・・「見に行かない」と言っていたけれど
微熱ていどに下がり・・車椅子で・・急に「行こうかね」と言ってくれ
妹の夫が車椅子をおしてくれて正面玄関のところまで行った。
車椅子やいすにすわり麦わら帽子をかぶらせてもらったおとしよりが
ならんで見物です。
だんじりをかつぐ若い衆の代表が「長年、社会に貢献してくださった
みなさんに少しでも喜んでいただきたくて、だんじりがやってきました」と
あいさつ。。。
やるじゃない!!・・・・このごろの若い衆・・・やるじゃない!!
これこそ・・・地方の小都市の・・地域の・・温かさ!!
感動して・・うるうるきたよ。
母も喜んで見ていた。
点滴をしながらのひとも、看護婦さんに見守られ
医師、看護師、介護士、スタッフの方々に見守られて
入院中の高齢者の方々が
楽しんでいる。
よかった!!
母が安心して暮らしていけるところだ!!
病院をあとにして、妹の家で三人でいろいろおしゃべりして
夕方の特急で・・・博多に帰ってきた。
その夜は・・・いろいろなことが頭をかけめぐり
なかなか眠れなかった。
「老いる」・・・これは・・ほんとうに・・つらいことです。
*********
2004.9.23(木)
白石一文・著「草にすわる」を
読み終えた。
ルネ友達・予備校講師のNANちゃんに教えてもらった
作家・・・白石一文氏の4冊目の作品。
この本は・・・「草にすわる」と「砂の城」の2編がおさめられていた。
今までの3冊は・・・社会的に恵まれた地位にある人が
挫折して・・・真の幸せな暮らしに目覚める・・内容だった。
$$$
「草にすわる」は・・・平凡な会社員が身体をこわし
ぷーたろうの生活をしながら
生きていることの幸せに気がつき・・地に足をつけて
しっかり生きていこうとする・・そんな内容だった。
「自分がいまここにいることのみが、ただひとつ確かなことではないのか。
いかにそれが錯覚や幻覚であったとしても、それでも、これ以上に
確かなものをこの世界で手に入れることは、誰にもできやしないのではないか」
$$$
「砂の城」は・・・ノーベル賞候補にもなるという高名な文学者の
勝手な生き様と・・・63歳にして悟った・・・「生きることそのものの真の祝福」
$$$
要するに・・・二作とも・・・「生きていることを噛みしめられますか」・・・です。
$$$
19、20と・・愛媛の母に会いに行く・・新幹線や四国への特急の中で
また・・眠れないホテルのベッドで・・・博多に帰るのぞみのなかで
深く読み込んだ作品だった。
88歳の夫の父、83歳の夫の母・・・元気なおふたりの生活ぶりを拝見し
79歳の自分の母の老化を目の当たりにした・・・そんな状況下で読んだ
「草にすわる」だったので
ほんとうに・・・生きていることを、噛みしめたい・・・そう思った。
*********
2004.9.25(土)
白石一文著「見えないドアと鶴の空」・・・最新作・・・を
読み終えた。
帯には「この世界にはまだ知らないことが山ほどある」と書いてある。
生と死。生きている人間との人間関係。
亡くなった人が生きている人にいかに関係しているか。
人が生きるための・・「小説の大きな役割に挑む」
白石一文氏の力作だった。
$$$
最近はルネ友達NANちゃんに紹介された・・・白石一文氏の本を
ずっと読んでいる。福岡出身という紹介はあるが
どの本にも・・・白石一郎氏とのかかわりは書かれていなかった。
だから、一文氏は一郎氏のファンで・・・ペンネームを一文としたのかしら・・・と
思っていた。
ところが
9.24(金)の夕刊に
「白石一郎氏の訃報」の記事がでていた。そこには
双子の長男・・・一文氏、次男・・文郎氏・・・どちらも作家。。。と
書かれていた。驚いた。
白石一文氏は・・・・白石一郎氏の長男だったのだ。
白石一郎氏が直木賞を受賞されたとき・・ほんとご近所だった。
散歩されているのをよくおみかけしたものだった。
執筆用に仕事部屋も近所に借りられていて
ワクワク・ドキドキしながら・・・そのあたりを歩いたものだった。
白石一文氏の作品はすべて・・・読む者に緊張を強いる文章で作品世界に引き込みながら、
人間が生きることの大切さを鋭く突き詰める・・・ものであった。
ここにきて・・1958年福岡生まれの白石一文氏の作品を
読むことで・・・人間が生きることの大切さ・・・が
おぼろげながら・・・とらえることができそうな感じにやっとなってきた。
ときどき無性にかなしくなるNANちゃんが
これらの作品を読むことで、とっても元気に明るくなってきている。
これこそ・・・小説の大きな役割・・・を果たした・・・と言えるのでは!!
私自身も・・・無性につらくなることがある。だからNANちゃんは
白石一文氏を・・・・教えて下さったのだ。
**********
2004.9.27(月)
ベストセラー
「アフターダーク」村上春樹・著
次男が読み終わって本棚に置いてあった・・・最近のベストセラー
「アフターダーク」を読んでみた。
次男が「BGMのような本」・・と言っていたが・・・ほんとうにそうだった。
恋愛・大事件・・・・なんにもなく
若者のアンニュイなひとばんのできごと!
若者はこの本から、何を感じるのだろうか?
わたしは何も感じなかった。
感性が・・・ぼやけてきたのだろうか!
白石一文氏の作品は全部読んでしまった。
さて・・・次はどうするか!!
***********
2004.9.30(木)
すてきなプレゼント
長男が佐賀出張で我が家に一泊した。
そして・・・長男の愛妻から、私へのプレゼントを持参してきてくれた。
なんと・・・ESTEE LAUDERの口紅!
しかも・・金色のキャップに彫りこみ!!
すごすぎ・・・「Kumiakari 」・・・と!!
このホームページの・・・タイトル!!
感動しました。まいりました。アイデアに感服しました。
ありがとう!9月生まれのわたしへのバースデープレゼントでした。
カードは・・・グランドサンRくんが字(?)を書き、ママがイラストを描いてくれた
心温まるカード!
Rくんのサインまでありました。
やはり・・・この子は・・・頭がいい!
天才だ!!
最近・・・心の状態がパッとしてなかったのだけれど
なんだか・・・元気がでてきました。
ありがとう。
********
2004.10.4(月)
ラジオ人生相談
ルネサンス西新にいくためバスを待っていた。持参した
小さいラジオをイヤホーンで聴いていると
「これはメモしておかねば!」と思う相談内容だった。
Q・・・30才独身女性。著述業。
内容・・・友人が最近バタバタと結婚したという情報を得て
つらくて・悲しくて・・これからどう生きていけばいいのかわからない。
泣きながら・・・話す。
A・・・
「人は他人のしあわせを本当は嬉しいとは思わない。動揺する。
他人の不幸を・・激励しながらも・・不幸をほっとする。
不幸なことが解決すると・・・エッ、もうおわったの?つまらない・・・と感じたりする場合もある。
ところで・・あなた、彼氏はいるの?」
Q・・・
「婚約者がいます。」
それを聞いたアドバイザーは・・・きちんと分析できたようで・・・
A・・・
「自分自身に不満があるから、他人をねたむ。
幸せであるなら、他人の幸せを知って涙はでない。
あなたは、心をやすませて、生き方を考える時にきている。
ところで、彼氏を好きで・・婚約したの?
好きな人と結婚できるのなら、他人の結婚をねたんだりしないよ」
Q・・・
「こっちから好きになる人はいない。人がほめてくれて、好きになってくれると
自分も好きになる。婚約者の場合も。好きになってくれたから・・・結婚する。」
A・・・
「もえるような恋をして結婚したい・・・という思いがだれにでもある。
そのあたりが・・・涙の原因なのでは?
本当に好きなものを手に入れたら・・・ねたんだりしない。
仕事が・・・本当に好きな仕事をしていたら・・彼氏がいなくても
ねたんだりしない。
まず・・・仕事のことも考えてみよう。本当に好きな仕事なのか。」
また・・・・アドバイザーは・・・子供のころ愛されなかった場合
さらけだして話せない・すなおになれない。
しかし・・・つらい体験が人間に深みをもたらす。
ここで・・・生き方をしっかり考えてみましょう。。。。ということだった。
$$$$$
わたしの心にずきんときたフレーズ
@人にあわせるたびに、憎しみがつのる。
@ほんとうに好きなものを手に入れたら・・・ねたまない。
********
2004.10.8(金)
楽天ICHIBA
グランドサンRくんから・・もちろんRくんママから・・・
どんどんプレゼントが届くよ〜〜!!
先週は「かに屋さん」のカニとホタテ!!
今日は「横浜夢本舗」のケーキ!
なんと
夢本舗カフェケーキ・アラカルト
5種類のケーキが2個づつ!!
&
モンブラン・・ホールで!!
&
焼き菓子と紅茶
博多にいながら・・・「横浜で人気の美味しいケーキとパンの店」の
ケーキとパンを楽しませてあげようと
Rくんママが
あの・・楽天ICHIBA・・を活用して贈ってくれたんだよん!!
さっそく、サンマルクをひとつ・・味わいましたよ!!
おいしかった!
これは・・朝食ということで
ランチとして・・・クラシックショコラを食べたいな!
最近の冷凍技術はすごいね。
ケーキを作ってすぐ冷凍するから
「全国どこでも美味しい」
そして、家庭の冷凍庫で長期の保存が可能だから
「いつでも美味しい」
が・・実現したんだよね。
ケーキにめがないワタクシは・・アラカルト10個は
いっきに食べてしまえますが
そこは・・・せっかくスリムになったことだから
家族と仲良く分け合って・・ジワジワ・・食べよう・・とは・・思っていますが・・
どうなりますか!
いちおう・・・冷凍庫に大切に入れておきました。
Rくんママ・・・ありがとう!!
*********
2004.10.10(日)
終日、激しい雨・・で・・読書。
渡辺淳一・著「幻覚」
これは・・・現代の精神医療に光をあてながらキャリア女性の
秘められた心の闇に迫る、著者渾身の意欲作。
舞台は精神病院で、精神医療についていろいろなケースが
かかれていた。知らなかったことばかりで・・驚嘆した。
渡辺淳一氏は医師から作家になられた方で
初期の作品から・・わりと最近の「失楽園」まで
ほとんど読んだ。初期では、心臓移植をあつかった作品や
医療の現場での純愛・愛憎・・そんな作品が多かったような気がする。
そのあとは・・けっこう、おとなの恋愛をあつかったものが多い。
もちろん、男性作家だから・・・女性はおもいっきり美化されていた。
読むたびに・・・「女性はそんなにもんじゃない」と、いつも思っていた。
小池真理子さんの本を読めば・・・女性がわかるよ。
493頁の大作だった。
********
2004.10.12(火)
日本の高齢者福祉の現実に直面
5月に吐血して胃潰瘍と診断され中央病院に入院していた母は
6月に、胃潰瘍が快方に向かっているということで
介護療養型医療施設であるAJ会病院に転院した。
そして4ヶ月たち・・・C型肝炎、椎間板ヘルニア、胃潰瘍、食道静脈瘤
アルツハイマー病・・・いずれも安定しているということで
今日・・・
介護老人保健施設・・・AJ会病院敷地内にある「YURUGISOU」に転院した。
妹との電話によると、母は・・・緊張して不機嫌だったとか。
そして妹が「帰るけんね」と言うと・・・もっと居てほしい様子だったらしい。
このYURUGISOUには・・普通・・・6ヶ月が限度らしい。
だから・・妹と相談して、次のステップの申し込みをしておくことにした。
社交的、おしゃべり好きな母だから
すぐになれてくれるだろうとは思うけれど
こんなに次々・・環境がかわるのは・・若い人にとってもきついよね。
それが・・いくつも病気をかかえる高齢者の方には
相当のストレスだよね。
10時に病院から「YURUGISOU」に転院して
1階の食堂でみなさんがそろってランチ。
母もさっそくお仲間に入れていただいて食事したとか。
そこで・・妹は「帰るけんね」と言って別れたらしい。
いろいろなサークル・リクレーションがあるので
そういうことにいやがらないで参加してもらえると安心なのだが
母は・・毎日のように発熱するので・・そんな元気はないかもしれない。
でも・・・スタッフの方々は、みなさん優しくて、親切なので
すぐになじんで・・・おだやかに・・暮らしていけるようになると
信じたい。
先月、AJ会病院に母に会いに行ったとき、発熱のためベッドで
まあるくなって寝ていた、白髪の32キロの小さい母の姿を
思うたびに・・・涙があふれる・・・親不孝者の・・わたしです。
「老いる」ことだけでも・・・とてもつらい。。。。せめて・・・
なんとか落ち着いて・安定して・安心して・・長期に入院できる
病院というものは・・実現できないのであろうか!
2004.10.13(水)
転院した翌日、午後になって妹が様子を見に行くと
となりのベッドの人と向かい合ってベッドにすわっておしゃべりをしていたらしい。
そして「ここは、きれいでええわね。洗面所にお湯がでるし」と
言っていたらしい。そして・・午前中は食堂で朝食のあと
レクレーションてきなことをやったらしいとか!
機嫌よくしていてくれたらしい。
妹は・・帰りに母の家に寄って・・掃除をしてきたと言っていた。
ほんとうに・・こまめによく働く妹だ。
私と・・・・まったく逆。。。
「Mちゃん・・・あんまりがんばりすぎないで!」
*********
2004.10.16(土)
見つけました。
双子の弟の本。
ルネ友達、予備校講師のNANちゃんに薦められて
読み出したら、すっかりファンになった・・「白石一文氏」。
そして・・ご近所に住んでいらした、直木賞作家「白石一郎氏」の
訃報の新聞記事で・・白石一郎氏には双子の男の子がいて
長男「一文氏」、次男「文郎氏」・・・ふたりとも作家・・・ということを知った。
一文氏の著作は全部読んだ。
文郎氏はどんな作家なのだろうか・・・ずっと気になっていた。
本屋にいくたびに探していたがみつからなかった。
それが先日、イオンの本屋で・・・一文氏の本のとなりに並んで
文郎氏の著作が置かれてあった。
「風街」(かぜまち)・・白石文郎・著。
舞台は・・福岡市。
だから・・天神も中州も香椎も貝塚も海ノ中道も
西通りも・・東区のスポーツクラブも出てくる。
男女の関係と性愛の本質を徹底的に書きつくす・・と、帯に書いてあった。
読み終わった感想・・・もっと大事なことがあるのじゃないの?
でも・・つきつめると、単純に人間がしてきたことの歴史をふりかえると
これが・・大事なのかも??
文郎氏は、1958年、福岡市生まれ。慶應出身で
1995年「寵児」でデビュー。
2作目・・・「僕は微動だにしないで立ちつくす」
そして6年ぶりに・・2003年に・・「風街」
だから・・・1作目、2作目・・があるはず。探してみよう。
ちなみに・・長男、一文氏は早稲田出身らしい。
作品に・・それぞれの特徴があるが・・それぞれらしい
大学の選択?かな・・・と・・そこらへんもおもしろい。
最大のライバルは・・いつの世も兄弟姉妹。
それが・・・双子で・・作家。父親も作家・・・となると・・!!
きつかろうね!
*********
2004.10.17(日)
久しぶりに・・・サイクリング
晴天に恵まれた日曜日、久しぶりにサイクリングに行った。
イオンでお弁当を買って、人工島経由で海ノ中道海浜公園へ。
今日は公園緑化強化デイということで・・・入園料無料。
今日は海ノ中道ホテル側、手前の風と光の公園から入園し、
博多湾側」の海をながめながら
福岡ドームやシーフォークホテルリゾート、福岡タワーをながめながら
気持ちのいい風がさわさわふく芝生のベンチで
お弁当・・オープン。
なかなか薄味でおいしかった。
使える!
一休みして・・・ホテルを通過して・・・海中公園に到着。マイチャリで
サイクリングOKだから・・・快適なサイクリングロードをさわやかに走る!
公園のレンタルチャリは全部貸出されていた。
広い公園をどんどん走り、チャリをおき、
お花畑や子供のための自然動物園などを散策!
やはり・・・自然の中で呼吸すると・・生き返る。
リフレッシュできる。
ほんとね。人間は自然とのかかわりあいをもっと大切にしなくては!
帰路では・・・夕日が美しかった!
さそってくれた夫に感謝です。
*************
2004.10.20(水)
またまた・・・台風23号
終日、風雨が激しかった。それで、読書の一日となった。
先日、イオンの本屋で・・・白石一文氏・著の文庫本を見つけた。
単行本は売っているのを全部読んだので・・もう・・ないのか・・と
思いながら・・なんと・・文庫本の「シ」のところに1冊あった。
それがこれ!
「不自由な心」白石一文・著・・・角川文庫
この作品は五編の短編をまとめたもの。
最後の「不自由な心」で1冊の本になるが、
これだけではわかりづらいということで別の4編を併せることになったらしい。
それで・・・順番に読むことで「不自由な心」が咀嚼(そしゃく)しやすい!!・・・と。
作者は工夫をほどこされたようですよ。
小説の役割は・・・誰もが生きていく上で何が大切なのか、
どうすれば真剣に生きられるのかを模索するように
小説の中で、
人間が生きることの大切さを人一倍強く鋭く突き詰めていくことではないか・・・と
著者が、あとがきにかえて・・・小説の役割について書かれていた。
もちろん、哲学的なんかではなく、人間のいとなみ
ふつうの暮らしを小説に書きながら
「人間が生きることの大切さ」を緊張を強いる文章で
作品世界にひきこみつつ・・・突き詰め、読者の内面を見つめ
直させようとするパワーあふれる作品だった。
それにしても・・・台風襲来が多い。
***********
2004.10.24(日)
大濠公園
晴天。今日は、大濠公園界隈に行くことになった。
バスで「西公園」で下車。
大濠公園を右回りで散策し・・NHKに向かう。
NHKのギャラリーで陶芸展をやっていることをネットで
調べていたので。
NHKでは2階のレストランでランチのあと、陶芸を楽しみ、
ピラミットゾーンでNHKのいろいろな展示を見てまわった。
そして・・・どーも君と記念撮影。
NHKをあとにして・・ぐるっと歩いて・・・福岡市美術館へ行く。
美術館では「ルーブル美術館展」−中世フランスの秘宝ー
が開催されていた。
14〜15世紀の秘宝を21世紀に日本の福岡で見ることができた。
それから・・・さらに歩いて・・最近オープンした、渡辺通りのRKB跡地に
建設された「BiVi」・・に、行ってみた。
あまり・・ワ〜というビルではなかった。
建築デザイン的にも・・・感動ナシ!!
さらに・・・どんどん歩いて・・・福ビルの「丸善」に行った。
夫が、いつものように洋書と、陶芸の本を購入。
今日は・・・ウォーキング・・という側面でも
かなり充実していたかもしれない・・そんな
大濠公園&天神ウォッチング・・であった。
******************
2004.10.25(月)
1年半ぶりの・・・
先月、ヘヤーダイした時に、行きつけの美容院・・・
香椎駅前の「サロン・ド・シャンプー」の先生のアドバイスで
今月は、まずパーマをかけ、1、2週間後にヘヤーダイをする予定に
なっていた。このまえパーマをかけたのは・・2003.4だったので
1年半ぶりのパーマになる。
ボリュームを出すためと・・・フェミニン(せめて)・・・が目的。
まったくウエーブがないと・・ぺっちゃんこだからね。
ウェイビーにもできるし、ブローすればやわらかい感じの大きいウエーブも
でる・・・そんな、パーマにしてくださった。
さすがだ!!
今日はウエットなウエイビーに仕上げてもらって帰宅。
白髪については・・・まだまだ染めるか・・
それとも・・・もう・・・自然のままでいくか
少し・・・考えよう。
トップページに飛んでみよう〜